タイという国はタイ式ボクシング「ムエタイ」が国技である。
ファイター同士の闘いに熱狂する観衆。
血気盛んな人種であるといえる。
これは私の耳にも届いたほど有名な話なのでそろそろネットに解禁してもいいであろうか。
数年前、店でママとスタッフが決闘した話である。
当然店の名前は明かさないので、ご安心下さい。
また、この話は噂だけではなく、複数の現場当事者から話を聞いて、内容を確認した。
当時、スタッフをある一定数抱えていた人気店があった。
ママは店の売上金をスタッフが着服しているのではないかと常にスタッフを疑っていた。
そして、事あるごとに、金のことでスタッフをいびりを続けていた。
ママは体も大きく威圧感も胸もある。
そんな状態が続くと次第に気の弱いスタッフBは病んできた。
スタッフがいじめられていて、スタッフから相談を受けていた、リーダー格のAは気を揉んだ。
そんな緊張状態が続いたある日。
ついに正義感の強いスタッフAの堪忍袋の緒が切れて、ママといい争いになってしまった。
そして喧嘩になった。
もみ合いになり、スタッフAが大柄のママにパンチをを繰り出した。
すると怒ったママが、何かを探しに近くの部屋に入った。
戻ってきたママの手には金槌がある。
そして、ママはスタッフAに向かって行き、金槌を振り上げた。
その瞬間、スタッフAは片手でママの手を掴み、もう片方の手でパンチを2発に膝蹴りをいれた。
その後に、警察が来て、凶器である金槌が発見され、ママが警察に連行された。
その事件をきっかけにスタッフは全員店をやめたそうだ。
これが話の一部始終である。そして、後日談がある。
特にいじめを受け気が病んだスタッフBはこの怒りをばねに、徒歩圏内の場所に独立してタイマッサージ店を開業した。
そしてアメンバー記事でも時々取り上げられる地域の人気店となった。
その後、スタッフCも徒歩圏内の場所に独立した。
在籍メンバーを見るとそのお店のスタッフが多く移籍しているようだ。
この話は後日スタッフAに、直接聞いてみた。
すると、スタッフAは事細かに状況を語ってくれた。
ママが金槌を振り上げた時には殺意があった。
ママの整形している鼻を殴ったらかわいそうだから、こめかみを殴ったと語った。
そして、「スタッフを守りたかったので、ママと喧嘩した」という彼女の一言が印象に残っている。
ママを素手でKOしたスタッフAも現在では話題の店のママになっている。
スタッフを守るという心意気が今でも健在なのか、多くのスタッフを抱えている。
タイマッサージ店のママの人間関係は本当に蜘蛛の糸のように入り組んでいる。
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ママとスタッフの決闘 その5
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