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Channel: タイ古式マッサージの巻
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ママからの転落 その3

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本日はあるタイマッサージ店で出会ったBの話をしよう。

彼女は某都市から東京に来て、働き始めて間もなかった。
初物好きの私は積極的においたを仕掛けた。

帰りがけに、シャワーの脇で小声で連絡交換をした。
この大久保のタイマッサージ某店は、連絡交換が禁止のお店だったのである。

数日後、彼女の呼び出しを受け、系列店に再訪問した。
当時は完全に風俗店みたいなピンクのネオンだった。

その施術後、歌舞伎町のタイ料理に行った。
店に入る前に、絶対にホテルに行かないからねと念を押された。
タイ人は口に出すか出さないかは別として、本当にこんな感じの貞操観念を持っている。

しかし3時間後、へべれけの彼女は店を出た後に普通に彼女からホテルにいこうとのお誘いがあった。
新宿ハイジア脇のさびれたラブホテルに入った。

以後、個人的な付き合いを始めた彼女であるが、わがままぶりに振り回された。

あるとき時に、彼女と飲んでいて彼女の身の上話になった。
彼女は、小さいころに親に捨てられた。
紆余曲折があって、タイの日系企業の工場に就職した。
そこで、同じ職場の旦那さんと知り合い結婚した。
数年間、タイに住んだ後に、旦那さんの仕事の都合で日本に戻ってきた。

彼女は、タイマッサージ店に勤め、お客さんに「君の口は金になる」と口説かれ、大都市の一等地に店を出した。
店は現在もあるが、さぞかし繁盛したそうだ。
しかし、しばらくしてカジノにはまってしまい、2000万の借金を作って、店を手放した。

それ以降、借金の影響もあり、夫婦仲も悪くなり、東京に逃避したようだ。
近所の桜、家、家族の写真を見せてもらった。
上場企業のエンジニアの旦那さん、子供、大きな一戸建て。
十分に満たされた幸せな生活を彼女はカジノで壊してしまったようだ。

バレンタイデーの日、彼女から呼び出しがかかった。
夜遅かったので断ろうとしたが、ノーという選択肢はないようであった。
呼び出されたタイ料理屋に行ってみると、ママに叱られた。
タイ人にとってバレンタインデーは重要な日のようだった。

しばらくして、自然にフェードアウトして、会わなくなった。
翌年バレンタインの日に突然、彼女から連絡があった。
御徒町のSというお店で働いているらしい。
会いに来ないかと誘われたが、丁重に断った。
1年たっても家に帰っていないという事実に寂しさを覚えた。
それ以降、連絡をとっていない。










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